シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

どこかノスタルジーを伴う感動が、じつに心地よい

  • フォードvsフェラーリ
    ★★★★

    カーレース映画としてのスピードや臨場感は備えているが、最近の同種の映画のような、無理やりな「ドライバー目線」のカットは少なめ。速さよりも駆け引きが重要なルマン耐久レースなので、このアプローチは作品にとって正解だ。

    何かと「描写のバランス」が注視される近年。今作も妻の目線がもっと出てくるかと思いきや、あくまで二の次。男同士のプライドや友情、会社内の攻防と、集中すべき流れに愚直なまでに徹する。

    つまりこの作品、全体にどこか、ひと時代前の映画を観ている感覚に導くのだ。その作風が、背景となる1960年代にピタリと合うのは、おそらく意識的だろう。じわりと心にしみる、クラシカルな「男の映画」の後味。

⇒映画短評の見方

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴: 1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況: 12月はマカオ国際映画祭へ。窪田正孝のコアなファンが意外に多く、中国の内地から来た人も。日本ではまだ観られそうにないウィレム・デフォーの「ライトハウス」が強烈なインパクトでした。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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