シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

シームレスな日常(人肌)と寓話(人形)

  • ロマンスドール
    ★★★★★

    2009年の同名原作小説は、タナダユキのストーリーテラーの才が鮮やかに発揮された“番外編傑作”。今回はご本人による申し分ない映画化だ。小説は「僕」の一人称だが、映画は夫婦のパートナーシップという主題線が太い。高橋一生と蒼井優扮する「個と個」として屹立する肉体と魂が、いかに溶け合うかを見つめる物語とも言える。

    ラブドールとの材から『ラースと、その彼女』『空気人形』と並べる向きは多いだろうが、筆者は『緑色の部屋』『惑星ソラリス』『ベティ・ブルー』『火の鳥・未来編』や『こち亀』までも連想。内包するエレメントが広い。神聖でありつつ後味はジョークのような可笑しさも。ラストの台詞は(改めて)最高!

⇒映画短評の見方

森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況: YouTubeチャンネル『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。12月31日より、片山慎三監督(『岬の兄妹』)と『パラサイト 半地下の家族』を語り尽くす特番を配信。ほか、森達也監督&河村光庸プロデューサー(『i 新聞記者ドキュメント』)、小林啓一監督(『殺さない彼と死なない彼女』)、竹内洋介監督(『種をまく人』)、渡辺紘文監督&雄司さん(『普通は走り出す』など大田原愚豚舎の世界)、瀬々敬久監督(『楽園』)、今泉力哉監督(『アイネクライネナハトムジーク』)、二ノ宮隆太郎監督(『お嬢ちゃん』)、大森立嗣監督(『タロウのバカ』)、樋口尚文監督(『葬式の名人』)、映画ジャーナリストの徐昊辰さん(『SHADOW/影武者』&『帰れない二人』について)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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