シネマトゥデイ

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社会派のようで超エンタメに仕立ててしまう巨匠の余裕と凄み

  • リチャード・ジュエル
    ★★★★

    爆破テロの容疑者にされた男。国家権力やマスコミとの闘いと、どう考えても「社会派」テーマが濃厚なのに、観ている間は完全にエンタメ的感覚で受け止めてしまう。そこに今作の魅力がある。

    アクションのタイミングも含め、各シーンが、それぞれふさわしいテンポと間合いで展開する熟練の演出はもちろん、エンタメらしさの最大要因は主人公のキャスティング。体型も生かし、危なっかしく、どこかふざけているようで、じつは「まっとう」という高難度キャラを、過剰な表現をせずに見せ切ったP・W・ハウザーの「吸引力」は圧巻だ。弁護士の秘書などサブキャラも映画的に生き生きと見せる、巨匠の余裕の技で無意識に感動が積み重なっていく。

⇒映画短評の見方

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴: 1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況: 12月はマカオ国際映画祭へ。窪田正孝のコアなファンが意外に多く、中国の内地から来た人も。日本ではまだ観られそうにないウィレム・デフォーの「ライトハウス」が強烈なインパクトでした。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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