シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

観客に想像と論議の余地を残すラストも効果的

  • レ・ミゼラブル
    ★★★★

    ヴィクトル・ユーゴーの小説と同じモンフェルメイユの今を正直かつ辛辣に映し出す社会派の秀作。世間から無視されたマイノリティの人々に対する警察の扱いや、警察官内の倫理観の衝突は、「ドゥ・ザ・ライト・シング」「トレイニングディ」「デトロイト」など、いくつかの優れたアメリカ映画を思い起こさせる。しかし、今作がさらに心に刺さるのは、子供たちが多く登場することだ。貧しいながらも楽しそうに遊ぶ彼らの中では、日々、警察の恐怖にさらされるうちに、怒りがどんどん溜まっていく。それが、衝撃のクライマックスへとつながるのである。ラストには賛否両論あるだろうが、観客に想像と論議の余地を残す意味で効果的だと思う。

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猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴: 東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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