テリー・ギリアム監督の志の実現を祝うべし

2020年1月17日 平沢 薫 テリー・ギリアムのドン・キホーテ ★★★★★ ★★★★★

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テリー・ギリアムのドン・キホーテ

 テリー・ギリアム監督自身が「最後は夢を諦めない者が勝つ」と宣言し、それを実行したのが本作。この宣言に賛同する者はみな、この映画を見ないわけにはいかない。そしてその実現を祝わなくてはならない。
 もちろん、夢を諦めない者ドン・キホーテとは、テリー・ギリアムのこと。本作にはギリアム監督の好きなものがこれでもかと詰め込まれている。中世の欧州、馬に乗った騎士、巨大な顔、道化師、芝居の装置などなど「モンティ・パイソン」時代から「バロン」「フィッシャー・キング」などを経て今までずっと彼の映画に登場してきたギリアム的アイテムが怒濤のように出現。その奔流に呑み込まれて溺れる快感を味わうしかない。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「日経エンタテインメント!」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「獣の棲む家」@Netflixが、ゴーストハウス映画の変形版として見ても興味深い。アフリカからロンドンへ移民してきた夫婦が住むことになった家で怪異が起きるが、そこには夫婦の過去、彼らのルーツ、移民をめぐる現状が絡んでいるという現代的恐怖譚。

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