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グッドライアー 偽りのゲーム (2019):映画短評

グッドライアー 偽りのゲーム (2019)

2020年2月7日公開 109分

グッドライアー 偽りのゲーム
(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved (C) 2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND BRON CREATIVE USA, CORP.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

相馬 学

爵位持ちの名優たちが織りなす大逆転

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 このキャスティングだから当然といえば当然だが、英国を代表する名優ふたりの演技合戦を楽しむ映画。

 ドラマのテイストもそれに寄せたのだろう。前半をリードするマッケランが、妥協しない強欲な詐欺師を軽妙に演じており、その軽さは時にユーモラス。しかし、後半にミレンが攻める側になると、テイストは一変し、シリアスの度合いを深める。

 冗談を話していたら相手が全力でマジメに返してきたような、この転換が大胆過ぎて少々面食らったが、このふたりのキャスティングなら、それも腑に落ちる。それほどまでの役者の説得力。さすが、サーとデイム、演技の筆圧が強い。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

名優2人が熟練の技を見せつける

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ベテラン詐欺師が資産家の未亡人をカモにしようと接近するが、その2人を演じるのがイアン・マッケランとヘレン・ミレンなのだから、もちろん、事態は思ったようには進まない。このキャスティングからある程度ストーリーが予測されてしまうので、それを踏まえた展開もあるが、むしろ、この名優2人の演技対決を見せるためのストーリーを探して、この原作を見つけたのではないか。現在の実年齢は、マッケラン80歳、ミレン74歳。どちらも実年齢相応の人物を演じて、2人とも主役。バリバリの現役ぶりと、熟練の技を見せつけてくる。音楽が「スリー・ビルボード」「キャロル」のカーター・バーウェルで、その少し切ない旋律が余韻を残す。

この短評にはネタバレを含んでいます
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