シネマトゥデイ

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"アガサ・クリスティーあるある"の中に隠し味が

  •  まず、アガサ・クリスティーの小説そっくりの様式が楽しい。大富豪の死。クセのある家族たち。彼ら全員に富豪の死で利益を得る事情があり、誰もが怪しい。そんな"クリスティーあるある"大会に思わずニヤリ。そのうえ、登場人物全員を知名度も実力も高い俳優たちが演じるので、目の前に広がる画面がとても豪華。これも往年のクリスティー原作のオールスター映画へのオマージュだろう。
     加えて、本作ならではの魅力は、そんなクリスティー系の古風なミステリの中に、格差社会、移民問題など、現代ならではの社会情勢がそっと忍び込ませてあること。これらの問題を大声で主張するのではなく、さりげなく加味した脚本の妙味を味わいたい。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: 「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のソフィア・リリス&ワイアット・オレフ共演の思春期超能力モノ「ノット・オーケー」@Netflix を見始めたら一気見。冒頭から「キャリー」オマージュを宣言して、なるほどな展開。各話30分でサクサク見られるのも快適。グラフィック・ノベル原作で、クリエイター・コンビの一人は「このサイテーな世界の終わり」@Netflixのジョナサン・エントウィッスル。ふとした時に流れる80年代UKポップにもヤラレる。

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