シネマトゥデイ

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「走れメロス」+『野火』

  • 1917 命をかけた伝令
    ★★★★

    仲間の命を守る為、期限までに使命を全うするシンプルなストーリーは「走れメロス」。最新技術の粋を集めた主観的視点が中心のワンシーンワンカット風映像は、塚本晋也監督『野火』を彷彿とさせる。根底にあるのは今も身近にある戦争の脅威を実感できない世代に、強引にでも戦場を体感させたいとする思い。ただ『野火』と大きく違うのは、より臨場感を与えるのに重要な聴覚と臭覚が足りない。静寂の中どこからか弾丸が飛んでくる不吉な予感とか、仲間の遺体をグニャと踏んでしまったことの嫌な気持ちとか。そういうシーン自体はある。だが大音量の音楽が効果を半減させ、戦争がドラマチックになってしまったのが惜しい。

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中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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