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ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男 (2018):映画短評

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男 (2018)

2020年2月14日公開 98分

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男
(C) 2018 MAKESHIFT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
なかざわひでゆき

タイトルとは裏腹に超激シブな哀愁漂う男のドラマ

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 C級カルト映画のようなタイトルに騙されてはいけない。なにしろ主演は名優サム・エリオット。製作総指揮にはダグラス・トランブルやジョン・セイルズが名を連ねる。主人公は寡黙で武骨で誠実、まるで西部劇の英雄のごとき老人。かつて狙撃兵だった彼は、国家の命を受けソ連と協力してヒトラーを暗殺するが、しかしナチスの凶行は止められず、戦後のアメリカはソ連と敵対。彼の存在も歴史の闇に葬られた。そして今、政府の要請でビッグフット退治に乗り出した彼は、まるで自分のような老いた絶滅危惧種の怪物と対峙する。これは誠実な愛国者ゆえ国家の思惑に利用され、時代に翻弄された、全ての名もなき兵士たちへ捧げるレクイエムだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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