資本主義は進化したのか? それとも退化!?

2020年3月19日 相馬 学 21世紀の資本 ★★★★★ ★★★★★

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21世紀の資本

 18世紀の市民革命から現代の格差社会までの資本主義の変遷をたどり、世界の在り方を問う。俯瞰の視点が新鮮だ。

 本作の基になったベストセラーの著者ピケティは、現代の格差の広がりは18世紀の再現と語る。格差解消が実現したのは、ふたつの大戦後のみ。資本を持つ者たちのやり口は、いつの時代も巧妙かつ強硬。歴史を追って丁寧に語られるそれらは経済に疎い自分にも飲み込みやすい。

 興味深いのは、第二次大戦後に台頭した中産階の衰えと、それがもたらす影響。勤労が報われる時代は終わり、労働は資本主義から切り離され、リベラルは衰退した。そんな社会の仕組みも見えてくる。ヘビーな現実だが、直視しないといけない。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

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