<インド娯楽映画> x <香港ノワール> でド派手さ倍増

2020年3月23日 平沢 薫 サーホー ★★★★★ ★★★★★

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サーホー

 <インド娯楽映画>と<香港ノワール>を掛け合わせるとこうなる。思えばこの2ジャンルは、リアリズムよりもその瞬間のカッコ良さを重視するセンスが共通。様式美への偏愛も同じ。もともと親和性が高かったのではないか。そんな両者の良いとこ取りをしたら、過剰さがさらに度を越して、笑っちゃうくらいにド派手。香港ノワールらしい男同士の友情もう裏切りも、スローモーションのキメ映像もたっぷりでありつつ、インド娯楽映画らしくみんな揃って歌って踊るのだが、それが豪華客船だったり飛行場だったりするので画面の質感には現代的な硬質な手触りがプラスされ、無理なく一つの世界に収まってしまう。このインド娯楽映画の雑食ぶりが快感。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:TVシリーズ「ウォッチメン」第7話、ラストに流れるトレント・レズナー&アッティカス・ロスによるデヴィッド・ボウイ「ライフ・オン・マーズ?」のカヴァーが脳が痺れるすばらしさ。単体でYoutubeにもApple MusicにもiTunesにもあり。

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