社会を動かす強い意志が、存分に伝わってくる

2020年3月31日 斉藤 博昭 白い暴動 ★★★★★ ★★★★★

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白い暴動

現代も消えることがなく、増長するレイシズム、ナショナリズムに対し、40年前、反発に立ち上がった人→ミュージシャンへの伝播が、草の根的な逞しさとともに真摯に伝わる作り。ちらりと紹介されるデヴィッド・ボウイの立ち位置など細かいネタも貴重。

コンサートシーンは、わずかに残されたフッテージや写真をつないで何とか当時の盛り上がりを再現しようとした作り手の苦心に拍手。

移民の家の郵便受けから玄関内へ放尿するという証言は、この後に公開される『カセットテープ・ダイアリーズ』でしっかり描かれるし、『ボヘミアン・ラプソディ』でもサラリと言及された英国レイシズム。その根深さを今こそ訴えるという気運を痛感する。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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