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チア・アップ! (2019):映画短評

チア・アップ! (2019)

2020年7月3日公開 91分

チア・アップ!
(C) 2019 POMS PICTURES LLC All Rights Reserved

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

山縣みどり

何かにトライするのに遅すぎるってことはなさそう。

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

終活に突入した老女マーサが一念発起してチアに挑戦! リタイアした老人が住む町で孤独をかこつ彼女がチアを通じて友達を作り、孫のような女子高生とも知り合い、世界をどんどん広げていく姿はガールス・パワー(老女だけど)全開。年寄りの冷や水とバカにされても、体力が追いつかなくても、“好き”を貫くマーサは、幅広い層の人々をインスパイアするだろう。D・キートンとJ・ウィーヴァーが水と油のようでいて、実はしっくりという親友コンビを自然体で演じているのもいい。老いを逆手に取ったジョークや小気味のいい台詞で笑わせるし、人生100年時代の今は何かにトライするのに遅すぎるってことはなさそうと思わせる。

この短評にはネタバレを含んでいます
森 直人

「人生は短いのよ。とっとと動きなさい!」

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

これ、めっちゃいい! おそらくD・キートン好みの曲であろうキャロル・キングの『喜びは悲しみの後に』(72年)が流れるOPから素敵な滑り出しで、ベタなYouTube活用も含め感動的に盛り上がる。J・ウィーヴァー、P・グリア……素晴らしいキャスト達のシスターフッド(若手チームのA・ボーも◎!)。老体や持病も笑いに変えつつの真っ直ぐな人生賛歌。

源流は『フル・モンティ』辺りかもしれないが(着想は実話)、ウーマンリブ世代の先輩がやんちゃにハジケまくる処に“新時代”のスタンダードを感じる(思えば『チアーズ!』とか20年前ですもんね)。STAY HOMEのご時世にナンだが、たまらなく外に出たくなる一本!

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

ミニスカおばあちゃんたちのチアリ―ディングに元気を貰える!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 老後の時間を自分の好きなことに有効活用するべく、高齢者向けの居住区へ引っ越してきた元学校教師の女性が、周囲の「いい年をしてはしたない」「おばあちゃんのチアなんて誰が見たいの?」という心無い批判もなんのその、仲間と共に颯爽とミニスカのチアリーディングに挑むというお話。ヒロインに実は重大な秘密があって…という感動要素も含め、全体的に予定調和の連続であることは否めないのだが、なにより主演のダイアン・キートンと親友役ジャッキー・ウィーヴァーの、チャーミングで人間味のある芝居がとても魅力的!あのブラック・シネマの女王パム・グリアまで、可愛いおばあちゃん役を好演していて嬉しくなる。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

人生100年の時代に素敵なメッセージを送る

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

経験皆無のおばあちゃんたちが突然チアリーディングをはじめるという設定から容易に想像できる、フィジカルなコメディ。しかし、完全に現実離れしていないのは、監督ザラ・ヘイズがイギリス人女性で、ドキュメンタリー出身ということがあるかもしれない。そもそもこの映画は、アメリカのシニア女性たちがチアリーディングをする写真を彼女が新聞で見たことに始まったもので、最初はドキュメンタリーになる方向だったのである。人生100年と言われる今、いくつになっても新しい挑戦をしようというテーマはタイムリー。同時に、自分はどう死にたいのかということにも向き合わせる。そしてダイアン・キートンはいつ見ても素敵だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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