パワハラと熱血指導のボーダーは? 新体操女王への闇は深い

2020年4月5日 斉藤 博昭 オーバー・ザ・リミット/新体操の女王マムーンの軌跡 ★★★★★ ★★★★★

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オーバー・ザ・リミット/新体操の女王マムーンの軌跡

新体操の世界トップ選手は、どんな苦闘を強いられるのか? 今作が最もフォーカスするのは、鬼コーチの指導だ。あの『セッション』を彷彿とさせるが、『セッション』はドラマなので鬼指導には説得力が与えられた。しかしこちらはドキュメンタリーで、コーチの罵詈雑言がどう考えても理不尽。選手に「何くそ」と思わせたいのだろうが、ひたすら癇(かん)に障る。乗り越えた末の名演技という説得力も希薄だが、それこそがトップ選手の「リアル」なのかも。

マイケル・ジャクソンも使っていた「減圧室」など最先端トレーニングも登場しつつ、実際の演技に関しては、華麗な手具の技や、パフォーマンス全体などをもう少しじっくり見たかった。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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