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素晴らしき哉、人生! (1946):映画短評

素晴らしき哉、人生! (1946)

1954年2月6日公開 130分

素晴らしき哉、人生!
なかざわひでゆき

今だからこそ見たい!愛と善意と良心の尊さを描く傑作

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 自分よりも家族や隣人の幸せを願い、困っている人や恵まれない人に進んで手を差し伸べ、結果として貧乏くじばかり引いてきた善良な正直者が、それゆえ狡猾な欲深い資本家によって絶望の淵へ追い詰められていくものの、彼によって救われた人々の想いが奇跡をもたらす。権力の腐敗や資本主義の弱肉強食を糾弾し、無償の愛と善意と良心の尊さを訴え続けた巨匠フランク・キャプラの集大成とも呼べる傑作。小さな親切や思いやりの積み重ねが豊かな社会を作る、善意と善行はいつか必ず報われる。これが単なる絵空事の御伽噺を超えた説得力を持つのは、キャプラ監督自身が本気でそう信じているからだろう。(金曜レイトショーで無料配信)

この短評にはネタバレを含んでいます
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