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オズの魔法使い:映画短評

オズの魔法使い

オズの魔法使い
斉藤 博昭

ミュージカルとして、テーマとして、今も心ざわめかせる「魔法」

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

1939年公開から80年の時を超え、魅力が色褪せない理由は、主人公ドロシーがトリップする異世界=オズのキッチュな光景、魔女や空飛ぶモンキーの恐ろしさが、改めて観ても斬新だから。「外の世界へ向かいたい欲求」と「そこで元の世界への愛を再認識」という、ファンタジー、人間ドラマを含んだ映画全般の原点精神も、くっきりと貫かれている。

ドロシーが出会うカカシ、ブリキ男、ライオンの「他人とは違う」コンプレックスを認める部分も、現在の多様性へと通じるテーマで、傑作は時代を反映しながら評価されると納得。ミュージカルとしても異様に心ざわめく演出が繰り出され、当時16歳だったジュディ・ガーランドの歌唱力にも酔う。

この短評にはネタバレを含んでいます
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