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超擬態人間 (2018):映画短評

超擬態人間 (2018)

2020年10月30日公開 80分

超擬態人間
2018 (C) POP CO., LTD
相馬 学

狂気が渦巻き、視覚的にも精神的にもバイオレント!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『狂視』は激しい映画ではあったが、それが端正に思えてくるほどの藤井秀剛監督の新境地。どこに振れるのかまったく読めず、見る者の心を激しくかき乱してくる。

 森の中で目覚めた父子の話と、結婚を間近にしたカップルらの話が平行して展開し、やがて結びつき、血塗られたバイオレンスへ。幼児虐待やマウンティングといった社会性や、人体実験が行われている管理社会も垣間見え、この世界の窮屈さや異常性に圧倒される。

 面白いのは複数のキャラが登場するにも関わらず、信用し合っている組み合わせが皆無であること。思いはつねに一方通行で、それゆえに狂気が先行する。何とも恐ろしい物語だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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