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サイドウェイ (2004):映画短評

サイドウェイ (2004)

2005年3月5日公開 130分

サイドウェイ
(C)2004 TWENTIETH CENTURY FOX
猿渡 由紀

ビッグスターを蹴ってこのふたりをキャストしたことに拍手

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

ワインがらみの映画と聞くとかっこつけたイメージを持つかもしれないが、そうではない。ワインは主人公マイルズの人間性を深く見せる要素であり、メタファーなのだ。小説も書けばワインにも詳しいのに、冴えない中年バツイチ学校教師として人生に不満を抱えている彼。一方で彼の親友は良くも悪くも楽しみ方を知り尽くしている。そんなふたりのぶつかり合いが、絶妙なユーモアを生み出す。これらの役は、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットがやりたがったそうだが、あえて断ったアレクサンダー・ペインに大拍手。原作小説からかなりかけ離れた、笑い、ほろ苦さ、優しさにあふれるオリジナルな脚本に仕上げたことも絶賛したい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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