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オー・ブラザー! (2000):映画短評

オー・ブラザー! (2000)

10月20日公開 102分

オー・ブラザー!
平沢 薫

すべてが歌い続けるコーエン兄弟流の音楽映画

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 すべてが歌い続ける、まさに音楽映画。鉄道工事をする囚人たちが歌い、洗礼を受ける信者たちが歌い、川で洗濯する女たちが歌うだけでなく、手動トロッコが歌い、列車が歌い、マシンガンが歌う。そうでない時には、ジョージ・クルーに扮する主人公が歌うように抑揚をつけながら喋り続ける。これらの歌の原点は、土から生じて歌われてきた米南部の土着古謡。冒頭にホメロスの古代叙事詩オデッセイの「ミューズよ、私を通して歌い、語りたまえ」を掲げ、それを実践したのがこの映画なのだ。しかも画角はシネマスコープ、撮影は名匠ロジャー・ディーキンス、映像が気持ちよくないわけがない。目と耳を委ねているだけで至福の時間が味わえる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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