人生には希望がある。そして、感謝の気持ちを忘れてはいけない

2020年5月20日 猿渡 由紀 天使の分け前 ★★★★★ ★★★★★

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天使の分け前

ブルーカラーの人々の現実を鋭く伝え続けるケン・ローチの作品の中で、前向きな気分にさせてくれるのが今作。この映画でも、青年が負の連鎖に閉じ込められ、抜け出せない状況が描かれる。しかし、彼は、罪を犯して社会奉仕活動をさせられる途中、偶然、かつ幸運にも、自分が得意とすることを発見するのだ。後半、ハイスト映画的になっていくのも予想外で楽しいし、彼が出会う人々も個性的で信憑性たっぷり。ユーモラスな今作が教えてくれるのは、人生には希望がある、感謝の気持ちを忘れてはいけないということ。また、誰もが、他人の人生に良い形で影響を与える潜在性を持っているのだとも。

猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴:東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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