世界で最も日本人に愛される戦争メロドラマ

2020年5月20日 なかざわひでゆき ひまわり ★★★★★ ★★★★★

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ひまわり

 日本ではいまだ根強い人気を誇る作品だが、それに比べて海外での評価が必ずしも高くないのは、同じ巨匠ヴィットリオ・デ・シーカの代表作のひとつ『ふたりの女』が第二次世界大戦におけるイタリア庶民の加害者としての側面、つまりファシズムの台頭を許し戦禍の一因を作った罪や責任にまで厳しく言及したのに対し、被害者としての側面ばかりに焦点を当てたメロドラマに仕上げられているからだろう。逆に、その口当たりの良さが日本人の好みだったとも言える。とはいえ、時代の荒波や国家の思惑を前に個人が無力であることもまた事実。だからこそ一人でも多く声を上げることが大切だと胸に刻みつつ、戦争に翻弄された男女の悲劇に涙したい。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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