ADVERTISEMENT

虹の女神 Rainbow Song (2006):映画短評

虹の女神 Rainbow Song (2006)

2006年10月28日公開 117分

虹の女神 Rainbow Song
(C) 2006「虹の女神」製作委員会
くれい響

青くて、痛い、終末映画

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

企画・桜井亜美の小説のように若さゆえの青臭さに瑞々しさ、後の『君に届け』に繋がる、切ない思いが刺さりまくる熊澤尚人監督の繊細な演出。そして、『花とアリス』からの“ホラーな”相田翔子の存在感など、別名義で脚本にも参加したプロデューサー、岩井俊二が放つ狂気。それらが絶妙なバランスで絡み合う、奇跡のコラボ作である。映研あるある、ADあるあるなリアリティも強いなか、上野樹里演じるヒロインが撮る自主映画「THE END OF THE WORLD」が語るように、ホルストの「惑星」も効果的な“終末映画”。そんな不思議な魅力に溢れ、上映されるたび、ただならぬ喪失感に包まれた客席から拍手が起こるのも頷ける。

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT