偏見を置いて楽しみたい、鬼才のマンハッタン恋物語

2020年6月29日 相馬 学 レイニーデイ・イン・ニューヨーク ★★★★★ ★★★★★

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レイニーデイ・イン・ニューヨーク

 スキャンダルの真偽は不明だし、映画そのものの評価にそれをまじえるのはファアではないので、言及はしない。とにかく、W・アレンの映画を愛する人にはたまらないラブコメディだ。

 愛し合う者たちの間に生じたボタンのかけ違いという、いつもながらのアレン節。ユーモアは健在だし、街に根差した映像作りもさすが。マンハッタンの雨の風景を魅力的に撮る、そんな視点の特異さを再確認。

 何より80代半ばのアレンが若いカップルを主人公にした物語を、きっちり構築できることに驚く。ガニ股で歩くシャラメをイケメンのダメ男に据え、その成長をみずみずしくとらえた才腕。新味はないが、高レベルの安定感に脱帽するしかない。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

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