"透明人間"が、現代社会にもっとも恐ろしい形で甦る

2020年7月1日 平沢 薫 透明人間 ★★★★★ ★★★★★

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透明人間

「ユニバーサル映画のクラシック・モンスターを現代に甦らせる」というコンセプトに、真正面から取り組んだのが本作。「ソウ」シリーズ第1作の脚本以来ずっとホラー映画に関わってきたリー・ワネル監督が追求したのは、"透明人間"というものを、現代社会にもっとも恐ろしい形で蘇らせることだったのではないか。それを透明人間の素性や意図という設定だけでなく、それが日常生活の中でどのような形で出現したら恐怖感が高まるのかを細かなシーンを重ねて描くところに、この監督がホラー映画で培った技が活かされている。さらに最後まで見ると、今、モンスターとはどのようなものなのか、という問いかけが静かに浮かび上がってくる。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

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