自虐が極まった先に、新たな未来も開ける。シャイアの才能に感服

2020年8月1日 斉藤 博昭 ハニーボーイ ★★★★★ ★★★★★

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ハニーボーイ

テニス界の悪童マッケンロー、『ピーナッツバター・ファルコン』と、自虐的キャラとことごとく一体化し、第2の絶好調期を迎えたシャイア・ラブーフ。自伝的要素も濃厚な今作は、ドキュメンタリーのように切なさと痛々しさを伴って胸を締めつける。

シャイアの俳優人生に興味なくとも、ハリウッドにおける人気子役の実情と、成長した後の苦悩を、じつにビビッドに伝えているのが今作の成功の要因。子供時代を演じるノア・ジュプには「こんなことやらせて大丈夫?」という演出も多々あって、ドリュー・バリモアやマコーレイ・カルキンなど天才子役の危機が頭をよぎり、このあたりもドキュメンタリーを観ているようで妙にスリリングなのである。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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