夏は終わっても、新たな秋が始まる

2020年8月14日 山縣みどり ポルトガル、夏の終わり ★★★★★ ★★★★★

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ポルトガル、夏の終わり

死期を悟った大物女優フランキーの思惑が複数のドラマを生み、「人生はままならない、だからこそ人は生きる」と思わせる人生賛歌だ。E・ロメール監督を思わせるテイストの群像劇で、さまざまに意味を汲み取れる暗喩めいた台詞が魅力。自身が亡き後の家族や親友の人生を整えようとするフランキーの独善的な計画はディーバのわがまま風だが、「死」を前にした人間の悟り(?)はなんとなく理解できる。I・ユペールが演じると大抵のキャラクターに説得力が加わるしね。ヒロインが愛した男たちがメソメソ系で、女性のタフさが強調される。M・トメイ演じる親友との大人女子トークも素敵。舞台となる街シントラがただもう美しい。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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