かつてこの部屋では…という設定がリアル

2020年8月26日 平沢 薫 事故物件 恐い間取り ★★★★★ ★★★★★

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事故物件 恐い間取り

 設定がリアルで怖い。それもそのはず、原作は、実際に事故物件に住み続ける自称"事故物件住みます芸人"、松原タニシの体験を書いた同名著書。体験実話が原点なのだ。それだけでなく「賃貸アパートの部屋では過去に何が起きたのかは分からない」という事実は、誰もがリアルに感じられるはず。また、場所には過去に起きたことの"何か"が残ってしまうという感覚も、日本人ならなんとなくしっくりくるのではないだろうか。
 監督は「リング」シリーズ、「仄暗い水の底から」の中田秀夫で、今回も日本的な環境の中にありそうな怪異を出現させるのが巧み。亀梨和也が、関西弁の売れない芸人という役を演じて飄々とした味わいを発揮。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」の脚本家チャーリー・カウフマン監督・脚色の「もう終わりにしよう。」@Netflix、映画だけ見ても面白いが、イアン・リードの同名小説(ハヤカワ文庫)を読むと、カウフマンがこの小説をどう読んだのかが見えてきて面白さ倍増。

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