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宇宙でいちばんあかるい屋根 (2020):映画短評

宇宙でいちばんあかるい屋根 (2020)

2020年9月4日公開 115分

宇宙でいちばんあかるい屋根
(C) 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.7

くれい響

清原果耶のイメージにピッタリな、ひと夏の成長物語

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

原作がファンタジー小説だけに、藤井道人監督作にしてはかなり観やすく、『デイアンドナイト』と比べても、朝ドラヒロインが決まった清原果耶のイメージにピッタリな、ひと夏の成長物語。設定を05年に変更、清原演じるヒロインがじつの母を訪ねるドラマティックなエピソードの追加といった脚色も、キーパーソンに『青の帰り道』で実質主人公だった清水くるみを配するなどのキャスティングも功を奏しており、『未来のミライ』『ハローグッバイ』の要素も入った、どこか懐かしく、心に染みる優しい作品に仕上がっている。藤井監督にはこれからも青臭い作品を扱ってほしい願いも込めて、★おまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

来年の朝ドラが早くも楽しみに

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

隣の大学生に愛おしい想いを募らせ、「糸電話でつながりたい」なんて青くさい妄想を語る14歳と思いきや、学校には元カレがいたり、血の繋がらない母との関係に悩んでいたりと、いくつものレイヤー(層)をもつ主人公で、清原果耶は来年の朝ドラ主役を任せられる鉄壁オーラを放つ。間違いなく、彼女を観る映画。受けの演技に徹する伊藤健太郎の器用さと、どこか現実離れした存在の桃井かおりとのアンサンブルも観ていて安らぎを感じる。藤井監督の前作『新聞記者』と比べると、作品のムードが違うとはいえ、今回は会話がいかにもセリフっぽいのが気になる。14歳の物語だから、ターゲットを考え、わかりやすさを優先したのだろうか。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

とてもやさしい

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

昨年話題になった藤井監督作品には正直乗れなかったのですが、一転、この映画はスーっと心に入ってきました。原作の良さをもあるのかもしれませんが、見違えました。
この成功は、ひとえにヒロインを演じた清原果耶のおかげと言えると思います。朝ドラ前に映画が続きますが、その第一歩が本作です。
実は、昨年の藤井監督作品にも出演していたのですが、この時とは打って変わって、とても活き活きとしています。
桃井かおりと伊藤健太郎の巧さは改めて言うまでもないです。

この短評にはネタバレを含んでいます
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