むしろストーカーと化したトラヴォルタに感情移入する

2020年9月12日 なかざわひでゆき ファナティック ハリウッドの狂愛者 ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ファナティック ハリウッドの狂愛者

 大の映画マニアが、好きな映画スターのサインを欲しいあまりストーカーと化していく…というサイコ・サスペンスなのだが、必ずしも主人公ムースをモンスターとして描いていないところがポイント。明らかに発達障害の症状が見られるムースは、中年になっても無邪気で純粋な少年のままだ。それゆえに日頃から生きづらさを抱えている彼が、ようやく会うことの出来た憧れのスターにまで冷たく拒絶されたことから、次第にその行動が常軌を逸していく。そんなムースが実に哀れ。むしろ本作のモンスターはファンを邪険に扱う映画スター、ダンバーの方だ。確かにスターとて人間だから完璧ではなかろうが、しかしやはりファンは大切にしないとね。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください♫なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆきさんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]