名古屋闇サイト殺人事件の深層に迫る力作

2020年9月20日 なかざわひでゆき おかえり ただいま ★★★★★ ★★★★★

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おかえり ただいま

 2007年の「名古屋闇サイト殺人事件」を題材にした作品。前半は幼少期から事件に巻き込まれるまでの被害者と母親の日常を描いた再現ドラマ、後半は事件後の母親を取材したドキュメンタリーで構成されている。あまりにも理不尽で痛ましい事件ゆえ、最後まで見ることが出来るだろうかと躊躇したが、しかし事件そのものの描写には残酷過ぎない配慮がなされている。もちろん、それでも被害者の無念を思うと胸が痛むことに変わりはない。さらに、本編では加害者側の生い立ちや素顔にも迫ることで、いつ誰が犯罪に巻き込まれるか分からないことと同時に、ごく平凡な人間でも加害者となり得る危うさを浮き彫りにする。決して他人事ではないのだと。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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