理不尽な社会構造をジャンルに落とし込んだスーパーヒーロー物

2020年9月27日 なかざわひでゆき プロジェクト・パワー ★★★★★ ★★★★★

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プロジェクト・パワー

 近未来のニューオーリンズで、5分間だけスーパーパワーを得ることが出来る謎のドラッグ「パワー」が蔓延。それを飲んだスラム街の犯罪者たちが次々と凶悪犯罪を起こして社会問題となるのだが、実は全て軍需企業による壮大な人体実験で、かつて被験者にされた元兵士と地元刑事、そして生活のために「パワー」の売人をしていた少女の3人が陰謀に立ち向かう。プロット自体はわりとありきたりであるものの、一部の権力者や富裕層の利益のために経済格差が固定され、貧しい人々の命が粗末にされるという理不尽な社会構造をスーパーヒーロー物のジャンルに落とし込んでいるところはユニーク。ストーリーの無駄を省いたスピーディな展開も悪くない。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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