シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

L.ゲオルジウは流石の名演だが。

  • 私の、息子
    ★★★★★

    親離れ子離れできない相互依存が続く、生活力のない息子とその母親の話。どこの世界にもありそうな病理で、それがベルリン映画祭二冠を獲得した要因だろうが、いささか普遍的に過ぎるきらいがある。息子の陳述書を無理矢理に改竄しようとする母を、私欲のため黙認する警官など金金金なルーマニア社会への批判も、これまた程度の差こそあれどんな国にもあるはず。ただ最後の最後に母親がバックミラー越しに見るものが、被害者家族に面と向かって詫びを言う度胸もないお子ちゃまの背を伸ばすきっかけになるかどうか(原題は「胎児の体勢」)……。なんせエンドロールに流れるのは「素晴らしい創造物」なる母から子への溺愛歌なのだ。

⇒映画短評の見方

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴: 映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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