ようやく日本でも#MeToo映画が!

2020年10月4日 中山 治美 蒲田前奏曲 ★★★★★ ★★★★★

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蒲田前奏曲

オムニバス映画は各監督が好き勝手作るので、1本の作品として見るとまとまりがなく残念な結果に終わることが常。だが本作は貴重な成功例だ。作風の異なる4監督を起用しつつ、描かれるのは公私に渡って停滞期にある”売れない女優マチ子”の日常。テーマは現代女性の生きづらさで、とりわけ芸能界にいまだはびこるパワハラ&セクハラの実態を赤裸々に描き、業界にパンチをかましているのは痛快。映画界における#MeToo運動に関して日本は完全に取り残された感じであったが、ようやく出てきたことを歓迎する。主演女優・松林うららの、蒲田をロケ地に選んだセンスといいプロデューサーとしての今後に期待。

中山 治美

中山 治美

略歴:茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。日本映画navi、全国商工新聞、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、BANGER!、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況:本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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