ドラマ以上に注目したいファッションとサントラ

2020年10月14日 くれい響 アウェイデイズ ★★★★★ ★★★★★

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アウェイデイズ

11年前の作品が、いま公開されることに、妙に納得がいく一本である。時代的に『フーリガン』『フットボール・ファクトリー』という快作の後発だけに、“仲間と、喧嘩と、遠征の日常(アウェイデイズ)”の描写に関しては、二番煎じは否めない。そんななか、フレッドペリーに代表されるサッチャー政権期の労働者階級ファッションスタイル“カジュアルズ”見本市としての興味深さ。そして、ジョイ・ディヴィジョン以上にウルトラヴォックスの楽曲が流れるサントラの意外性などが、一部で本作がカルト化されている所以だろう。明らかに『さらば青春の光』を意識したであろう後半の叙情的な展開は、好みが分かれるかも。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「シネマトゥデイ」にて菅井友香さん、「TV LIFE」にて山田杏奈さん&鈴木仁さん、「CREA WEB」にて杉山真宏さん、「DVD&配信でーた」にて芦田愛菜さんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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