なんかすっきりしないオックスフォード版『舟を編む』

2020年10月14日 山縣みどり 博士と狂人 ★★★★★ ★★★★★

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博士と狂人

辞典作りの長い道のりと完成時の達成感が見る側にも伝わった快作『舟を編む』的なものを期待したら、肩すかしを食った。アカデミック的には異端な二人の友情も心を病んだ殺人犯の恋模様も共感できないし、残虐な映像が際立って違和感あり。監督の趣味なのか? オックスフォード大の権威主義者に嘲られながらも不屈の闘志でチャレンジした、異色の経歴を持つ編纂者J・マレーの人生模様の方がよほど面白かったのでは? M・ギブソン&S・ペンによる濃厚な演技合戦もお腹いっぱいで、ゲップが出る感じ。明るさの加減や衣装&美術などは時代感を感じさせるし、時代考証もしっかりなされていて隙なし。でもね、退屈なのよ。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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