知らず知らずに犯した罪から人は逃れられるか?

2020年10月24日 相馬 学 罪の声 ★★★★★ ★★★★★

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罪の声

 幼い頃に何もわからず、録音された自分の声。それが歴史的な犯罪に使われていたと、大人になって知ったら心に何が渦巻くのか?“もう時効だし”と割り切れればある意味幸いで、本作の主人公は逆に罪悪感に苛まれる。面白いのはそんなドラマ。

 主人公の苦悩に焦点を当て、真犯人捜しにミステリーを宿らせ、物語を綺麗に着地させる。『映画 ビリギャル』に続き土井裕泰監督の才腕を確認。大人になった主人公の仕事を絡め、スーツ作りに結論を重ねた点も巧い。

 主演の星野源は無垢な雰囲気をうまく表現。彼と交流する、もうひとりの主人公を演じた小栗旬も妙味を発揮。前者は最初から共感を引き、後者が追随する作りの妙もイイ。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ファナティック ハリウッドの狂愛者』他の劇場パンフレットでお仕事中。「映画の巨人たち リドリー・スコット」(辰巳出版刊)に寄稿。

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