社会を変えようとした若者の夢と挫折が切ない

2020年10月30日 山縣みどり 私たちの青春、台湾 ★★★★★ ★★★★★

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私たちの青春、台湾

ひまわり運動が起こっていたとき、台湾で数日間を過ごしたので学生や市民の熱狂に圧倒されていた身にとって、運動の高まりや背景が興味深かった。リーダー格の青年が香港の民主を維持しようと頑張るJ・ウォンやA・チョウとも連帯していた点に若者らしいパワーを感じる。そういう盛り上がりに賛同した中国人留学生ブロガーが「もしかして中国も?」と淡い期待を抱く姿は、習近平の独裁化が進む現状とかけ離れすぎていて切ない。傅楡監督が彼らに託した夢がうち砕かれる過程はほろ苦い。が、監督が2年間の自問自答を経た結果、大人になった彼女自身の冷静な視点による青春の回顧録となった。国家礼讃に走る中国映画と比較しながら見て欲しい。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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