ネオ「シネマ・ノーヴォ」の闘い

2020年11月24日 森 直人 バクラウ 地図から消された村 ★★★★★ ★★★★★

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バクラウ 地図から消された村

血と暴力の寓話……というお約束のコードをぶち破る本気のサプライズ連発。インターネットのMAPに表示されない村で、破格の近未来像(「今から数年後」)が混沌と渦巻く。これはブラジル映画の伝説的金字塔、グラウベル・ローシャ監督の『アントニオ・ダス・モルテス』(1969年)の遙かな後継か? コミュニティの攻防。西部劇を軸とした超ジャンル的な前衛性と土着性。劇画的な残虐性で固められた映画のボディに、さらにエンタメ度を加算。おそらくは最初から「カテゴライズ不能」こそが主題だ。

バクラウとは鳥の名を指すらしいが、『異端の鳥』でお目に掛かったばかりのウド・キアが狂った傑作のアイコンのように、ここにも登場!

森 直人

森 直人

略歴:映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「メンズノンノ」「Numero TOKYO 」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況:謹賀新年! YouTubeチャンネル『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。1月5日より、山田篤宏監督&若葉竜也さん(『AWAKE』。SYOさんとのダブルMC)の回を配信中。ほか、片山慎三監督(『そこにいた男』)、井筒和幸監督(『無頼』)、内山拓也監督(『佐々木、イン、マイマイン』)、二宮健監督(『とんかつDJアゲ太郎』)、佐藤快磨監督(『泣く子はいねぇが』)、渡辺紘文監督&雄司さん(大田原愚豚舎の世界Vol.2)、黒沢清監督(『スパイの妻』。月永理絵さんとのダブルMC)、原一男監督&島野千尋プロデューサー(『れいわ一揆』)、行定勲監督 feat.東紗友美さん(『窮鼠はチーズの夢を見る』)、足立紳監督(『喜劇 愛妻物語』)、荒木伸二監督 feat.SYOさん(『人数の町』)、城定秀夫監督&平井珠生さん(『アルプススタンドのはしの方』)、田中圭監督(『島にて』)、内藤瑛亮監督(『許された子どもたち』)、諏訪敦彦監督(『風の電話』)、想田和弘監督(『精神0』)、深田晃司監督(『本気のしるし』)、豊島圭介監督(『三島由起夫vs東大全共闘』)、入江悠監督(『AI崩壊』)、タナダユキ監督(『ロマンスドール』)、岩井澤健治監督&大橋裕之さん(『音楽』)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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