女性たちがお互いを守り合う様子に感動

2020年11月27日 猿渡 由紀 燃ゆる女の肖像 ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
燃ゆる女の肖像

いまだにこの言葉に抵抗を感じる人もいるのを知っていてあえて言うが、今作は最高のフェミニスト映画である。単なる“レズビアンの恋愛もの”ではなく、いくつもの層があって、女性たちが置かれていた立場を考察するのだ。本人の意思に関係なく会ったこともない男性と結婚させられようとしているエロイーズ。父を継ぎ、画家として仕事をしているマリアンヌ。望まぬ妊娠をしてしまい、どうしていいかわからずにいる使用人のソフィー。そんな彼女たちが、立場を越えて心を通わせ、お互いを支えていく様子は、とても美しい。男をほとんど出さずして、それらのことを語ってみせる手腕もお見事。エンパワメントとはこういうことである。

猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴:東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

近況:

猿渡 由紀さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]