“俺たちの濱マイク”が見え隠れ

2020年12月4日 くれい響 BOLT ★★★★★ ★★★★★

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BOLT

悲哀を感じる父親役が続き、感慨深かった永瀬正敏だが、短編3本で構成された林海象監督作だけに裏切らない! 高松市美術館に作られた巨大セットで展開する、『Fukushima 50』よりも緊張感みなぎる男たちの覚悟。遺品整理業を通して、「ザ・ノンフィクション」ばりに見えてくる厳しい現実。そして、タイヤメイカー「Goodyear」看板の“o”が抜けたことで見えてくる演出が痺れるクリスマスの奇跡。震災によって人生を狂わされた一人の男の顛末をサスペンス、人間ドラマ、ファンタジーと異なるジャンルで演じながらも、しっかり“俺たちの濱マイク”が見え隠れ。一見実験的ながら、しっかりエンタメとして着地している。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて中村倫也さん、「CREA WEB」にて伊藤沙莉さん、さなりさんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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