シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

アクリル板の半透明な色彩がこの恋の感覚。

  • her/世界でひとつの彼女
    ★★★★★

    作中、「OSに恋するなんて」と奇異な目を向けるヒトビトが出てはくるが、もはやそちらの方が希少種じゃないかとさえ思える現在を象徴する純愛映画。主人公が人と交われぬオタクかというとそうでもなく、長く年月を共にした妻との別れから立ち直れないでいる、ある時期の男性(ま、文化系のロマンティストではあるが)というのも普遍的だ。こうした題材を選ぶと必然的に浮かび上がるのが精神性と肉体性の問題。主人公は精神的な愛情を欲しているのにAIのほうが肉体性を求めたり、AIにとっては当たり前な “ある事実”で主人公が崩壊したり(これは哀しくも可笑しい)……かなり理詰めに展開してこのラスト、ってのがまた皮肉でイイ。

⇒映画短評の見方

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴: 映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、大阪・天六のブックカフェ「ワイルドバンチ」で月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤の日曜日には鼠を殺せ」を主宰。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「SAVVY」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。ちょいと私事でレヴューをアップし損ねてましたが、どんどん書いていきます。

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