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燃えよデブゴン/TOKYO MISSION (2020):映画短評

燃えよデブゴン/TOKYO MISSION (2020)

2021年1月1日公開 96分

燃えよデブゴン/TOKYO MISSION
(C) 2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.7

猿渡 由紀

ドニー・イェンの幅の広さに感心

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

常に冷静で、シャープで、出来た人間であるイップマンから大変身。「アクションのスタイルはキャラクター表現の重要な手段」とドニー・イェンは言っていたが、まさにそのとおり。今回のアクションも、すごくて楽しいけれどもはちゃめちゃで、イップマンとは大違い。ドニー・イェンにはこんなこともできたんだと、幅の広さに感心させられる。ファットスーツを着ながらあそこまで暴れまわれるのもすごい。彼である意味がほとんどなかった「ムーラン」で才能の無駄遣いをさせられるのを見た後だけに、彼の魅力を堪能したいファンにはお勧めの娯楽作。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

懐かしくて、飽きさせないザッツ正月映画!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

異なるシチュエーションのアクションを挟みつつ、同じ東京が舞台でも『東京攻略』ではなく、『大福星』な80年代コメディの雰囲気が懐かしくもあり、心地良い。そんな香港の監督なら避けがちなベタなノリを、あえて復活させた谷垣健治監督には賞賛しかない。ウォン・ジンとテレサ・モウの大人のロマンスも盛り込んだ脚本に、AV監督役の葉山豪ら、楽屋落ちも含むゲスト陣、『無敵のドラゴン』のマカオタワーにも匹敵する無謀な東京タワー頂上決戦まで、とにかく飽きさせない。もちろん、『イップ・マン』とは違うキュートなドニー・イェンの芸達者ぷりも堪能できるなど、中国政府の検閲スルー当然なザッツ正月映画!

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なかざわひでゆき

オリジナルとは別物だけど理屈抜きで楽しい!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 サモ・ハン・キンポー主演作のリメイクだが、キャラ設定もストーリーもオリジナルとはほぼ別物。ドニー・イェン演じるカンフーの達人で正義感の強い香港警察の刑事が、上司の怒りを買って左遷されたうえに婚約者からも振られ、そのストレスから爆食いに走って肥満体型となってしまう。そんな彼が再起を賭けた任務で東京へ赴き、ヤクザを一網打尽にするべく孤軍奮闘するわけだ。日本社会に蔓延する事なかれ主義や腐敗体質などを揶揄する描写は、やっぱり外から見てもそうなのね…と実に耳の痛いところではあるが、コテコテにおバカなギャグを盛り込んだ痛快アクションの畳みかけは、まさしく王道的な香港カンフー・コメディの醍醐味である。

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山縣みどり

サモハンじゃないよ、ドニーだよ!

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

谷垣健司監督がドニーと組むだけでも心躍るが、真っ当な香港アクション・コメディを久々に見た。ドニーのアクションは、ファットスーツを着ているのにキレが良く、いつも以上にかっこいい。しかも元祖デブ俳優サモハンへのリスペクトあり、ブルース・リーへのオマージュあり、『SPL /狼よ静かに死ね』や『導火線FLASH POINT』といったドニーの過去作のパロディや場面借りまであって、ファン垂涎。歌舞伎町や東京タワーまで作ってしまう香港映画界のパワーも実感。製作費も巨額と思える贅沢な作品だ。もちろんエンドクレジットまで見逃せない! 気分が高揚するし、明るく迎えたい2021年の始まりにぴったり。

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相馬 学

笑えるドニーに大注目!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 武術家イップ・マンとは対極にある陽性の役を、ドニー・イェンが演じる。それだけで面白さは約束されたようなもので、アップテンポの香港活劇に見入ってしまう。

 特殊メイクによる肥満造型やメガネでドニーのシャープネスを抑え、笑いに重点を置いたつくり。とはいえスタントになると俄然シャープさを増し、スピード感満点のカンフーアクションが繰り出される。ドニーの硬軟を知る盟友、谷垣健治だからこそ活かせたアイデアかもしれない。

 笑えてハラハラでき、ロマンスもありで、娯楽味は濃厚。東京の盛り場を再現したセットにも味があり見どころは尽きず、エンドクレジットのメイキング&NG映像まで、しっかり楽しんだ。

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平沢 薫

エキゾチック都市TOKYOの魅力も炸裂!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ドニー・イェンは何をやってもスゴイので、もう新鮮な衝撃を目指すにはおデブな体型でやるしかないのか?と思いつつ見たが、なるほどボディスーツなのだろうがこの体型だと同じ動作をしてもインパクト絶大。なにしろ動きのキレの良さがまったく変わらない。そんなアクションが魅力的なのも納得、監督は香港映画のスタントマン出身で、「るろうに剣心」シリーズのアクション監督を手掛けた谷垣健治。本作のアクション監督は「HiGH&LOW」シリーズでも同役を務めた大内貴仁だ。もうひとつ、魅惑的なのが、東京在住者の目から見てエキゾチック都市に見える、この映画の"TOKYO"。アクションの舞台としての東京タワーの魅力も炸裂。

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