「宝町」と化したえんとつ町

2020年12月25日 くれい響 映画 えんとつ町のプペル ★★★★★ ★★★★★

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映画 えんとつ町のプペル

原作者が実体験する「出る杭は打たれる」な社会的テーマ性や、『海獣の子供』からスゴいことになった芦田愛菜やジャイアンキャラもイケることを実証した伊藤沙莉など、ジブリを狙った俳優中心のボイスキャストの好演が光る。ただ、町を統治する中央銀行とレジスタンスとの関係性など、より世界感を広げたことで、絵本原作の持つオリジナリティが失われてしまった感アリ。なにしろ、えんとつ町は道頓堀入った「宝町」で、そこで健気に生きるプぺルとルビッチは「クロとシロ」。そんなSTUDIO 4℃での制作を適材適所と取るか、『鉄コン筋クリート』の呪縛から逃れられなかった、と取るかで評価は大きく変わってくる。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて中村倫也さん、「CREA WEB」にて伊藤沙莉さん、さなりさんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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