レンブラント絵画が暴く人間の本性と欲望

2021年2月20日 山縣みどり レンブラントは誰の手に ★★★★★ ★★★★★

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レンブラントは誰の手に

レンブラント絵画購入という庶民には考えられない状況で起きた騒動がドラマティック。若き画商ヤン・シックス氏の隠れた承認要求やレンブラント専門家の矜持、国家の威信などがさまざまに絡み合う本作はサスペンスとコメディが混在するシェイクスピア戯曲のよう。ドキュメンタリーとは思えない展開に仕上げた編集の妙に唸る。カタログに掲載された作家不詳の肖像画の瞳、さらには実物を見て確信を深めたヤンの審美眼は素人目には名探偵のようで素晴らしいが、17世紀まで遡るヤン・コレクションに囲まれて育てば当然? しかし大金が絡む貴重な芸術は人間の本性や欲望まで暴くわけで、それが最高の見どころだ。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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