夏、少女は少し大人になる

2021年2月21日 山縣みどり 夏時間 ★★★★★ ★★★★★

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夏時間

父親が家を失ったため、祖父の家に身を寄せることになった少女オクジュの胸に去来する思いが痛いほどよくわかった。家を出た母親への複雑な思いやノー天気に思える弟への苛立ち、自我が芽生えてきた彼女の“可愛くなりたい願望”と初恋。祖父の家の一室に蚊帳という「マイ砦」を確保して、周囲と距離を置きながらも子供っぽさが残るオクジュが愛おしい。彼女を14〜15歳の自分と重ねる観客は多いだろう。家庭菜園で採れた野菜やフルーツを味わい、一家団欒が楽しいはずの夏休みに、少しだけ大人になる少女が眩しい。彼女を見守る大人たちも実にリアルに描かれる。これがデビューというユン・ダンビ監督の才能に惚れた!

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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