悪い意味でハリウッド化された薄味仕様

2014年7月14日 なかざわひでゆき オールド・ボーイ ★★★★★ ★★★★★

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オールド・ボーイ

 改めて言うまでもないが、既に評価の確立した名作のリメイクには極めて高いハードルとリスクが課される。ましてやスパイク・リーほどの名匠となれば、それ相応の覚悟を持って臨んだはずなのだが、本作の場合はパク・チャヌク版との差別化に苦心した挙句、結果的に迷走してしまったという印象が拭えない。
 監督自身は原作漫画の方にインスピレーションを求めたという趣旨の発言をしているようだが、出来上がった作品は明らかに韓国版寄り。しかし、人間の浅ましい野獣性を露呈したチェ・ミンシクのギラギラ感の片鱗もないジョシュ・ブローリンが象徴するように、全てが悪い意味でハリウッド化された薄味仕様なのは残念だ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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