従来のテスラのイメージを大胆に再構築

2021年3月22日 平沢 薫 テスラ エジソンが恐れた天才 ★★★★★ ★★★★★

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テスラ エジソンが恐れた天才

 シェイクスピアの名作を果敢に脚色した『ハムレット』『アナーキー』で組んだイーサン・ホークと監督・脚本のマイケル・アルメレイダが、今回は名作ではなく"既存の人物像"を大胆に再構築。『ブレステージ』でデヴィッド・ボウイが演じたテスラとも、『エジソンズ・ゲーム』でニコラス・ホルトが扮したテスラとも違う、従来の孤高の天才というイメージを覆すテスラが描かれる。
 その演出法がかなりユニーク。物語は、テスラと交流のあった実在の女性の視点から語られるが、彼女には"語り手"の特権があり、過去の写真の提示やネット検索もする。「もしこうだったら」という彼女の空想場面も登場。史実と虚構の混在ぶりが刺激的。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「日経エンタテインメント!」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「CALLS コール」@AppleTV+ 、電話の音声だけで構成されたドラマだが、製作総指揮が「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレス監督なので技あり。「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」(13)や「THE GUILTY/ギルティ」(18)が進化して突然変異に?

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