自由な演出技巧で偉人の素顔に迫るアプローチは面白い

2021年3月22日 なかざわひでゆき テスラ エジソンが恐れた天才 ★★★★★ ★★★★★

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テスラ エジソンが恐れた天才

 ある意味で『エジソンズ・ゲーム』の対となる作品とも言えるが、しかしこちらは電流戦争以降のテスラの半生に焦点を当てることで、天賦の才に恵まれながらも世事に疎かったがために落ちぶれてしまった理想主義者の悲劇を浮き彫りにしていく。伝記映画としては掘り下げが足りないようにも感じるが、その一方で20世紀初頭の登場人物たちがおもむろにスマホやMacBookを使い始めたり、ロケでもセットでもなくリアプロジェクションで一部背景を処理したり、テスラがいきなりティアーズ・フォー・フィアーズをカラオケで歌い始めたりと、様々な演出技巧を凝らしながら歴史上の人物の素顔に迫ろうとするアプローチは興味深い。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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