圧倒的な画力で魅せる“日本の美”

2021年4月6日 くれい響 椿の庭 ★★★★★ ★★★★★

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椿の庭

高台に建つ古い日本家屋に、四季折々の花が咲く庭。そして、三世代の女性たち……。あわよくば、是枝裕和監督あたりが撮ってそうな既視感ある三要素だが、広告写真界の巨匠として知られる上田義彦の初監督作だけに、いわば“日本の美”というべきカットが連続。その圧倒的な画力ゆえ、「なぜ、富司純子の孫娘がシム・ウンギョンなのか?」「なぜ、チャン・チェンが税理士なのか?」なんてことは愚問に思えてくるほどだ。主人公と亡き夫の思い出の曲として登場するブラザース・フォーの「Try to Remember」が染みるなど、静かに時間が流れていくため、128分の尺はそこまで感じないが、もうひと捻りほしかった感はアリ。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:5月1日(土)新文芸坐オールナイト「香港アクション絆! ドニー・イェン&谷垣健治」にて、谷垣健治さんとトークショーやります!『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて東出昌大さん&柄本時生さん、森川葵さん&秋田汐梨さん&萩原みのりさん、松本まりかさん、「EVIL A MAG」にてB.O.L.Tさん、「CREA WEB」にて上村侑さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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