どんな観客も受け入れる、オールジャンル的な楽しさはある

2021年4月7日 斉藤 博昭 パーム・スプリングス ★★★★★ ★★★★★

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パーム・スプリングス

「同じ日が繰り返される」設定は、多くの名作があるので特に新味はない。でも、だからこそ安心して身を任せられるし、逆にこの設定が初めての人には、日々の反復を「学習」する主人公の行動を、辻褄を合わせながら痛快に楽しめるはず。
ラブストーリー、コメディ、ちょっぴりサスペンスとアクション…と、過不足なく詰め込んだバランス感も絶妙。ある重要なキャラが、リピート人生の悲哀を切々と打ち明けるなど、不覚な感動シーンも織り込んだりして、まさに映画のオールジャンル、いいとこ取りの贅沢さ。深いテーマに行きそうで行かない点は、主演アンディ・サムバーグの持ち味どおりで、やっと彼の映画の代表作が生まれたのが何よりの喜び。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:例の接待問題で軽く話題になっている、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で、4月に何回か放映される「ザ・シネマ レコメン道場」という新番組に出演しています。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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